2009年06月13日
魚名:アオダイ

(「デジタルお魚図鑑」より)
大きさ:50cm
学名:Paracaesio caerulea 英名:Blue fusiliner
地方名:アオゼ、ウメイロ
脊椎動物門-硬骨魚綱-スズキ目-フエダイ科

<形態>
体色は一様に青紫色で腹部は淡色。体側に横帯がない。体は長円形で側扁し、背ビレと臀ビレの軟条には鱗がない。背ビレには欠刻がない。尾ビレは二叉する。眼隔域が隆起し、胸ビレは鎌状で長い。体長40cm以上に達する。
<分布>
日本列島周辺にのみ生息が知られ、主として南日本に分布する。東京の海域では神津島から小笠原にかけて生息するが、分布の中心は八丈島近海である。
アオダイ属の魚種は、ヨゴレアオダイ Paracaesio sordida Abeが伊豆・小笠原諸島海域から、シマアオダイ Paracaesio kusakarii Abeが鳥島海域から採集されているが、その個体数は少ない。
<生態>
水深100m以深の岩礁域に生息する。肉食性で魚類、甲殻類を捕食し、産卵期は6月から9月である。満3年で産卵が始まり、直径0.8mm前後の球形の浮性卵を産出する。
小笠原では、西の島での採集例があるが、いずれも尾叉長40cm以上の大型個体で若齢魚の採集記録はない。
(「東京都島しょ農林水産総合センター」より)
市場関係者によりますと、東京の市場では高級魚として知られているようで、都内・伊豆七島、小笠原からの入荷が多く、正真正銘の「東京の魚」だそうです。
旬は夏から秋、初冬にかけてだそうです。市場に入荷するのは量的には普通だが、入荷頻度は高いとのことです。
価格については、東京では高級魚として一定の評価を得ているので、最低でもキロあたり1500円前後、一番多い価格帯は2000円前後、ときに3000円を超えることもあるそうです。
ただ、この魚は一般的ではないので、普通の家庭などでは使われいないようです。ですから、スーパーではまず売られていないらしいです。どうしても、料理屋、やや高いが魚屋などで時に扱うものとのことです。
(「市場魚貝類図鑑」の記述参照)
