2009年06月11日
アイブリの食べ方

アイブリの食べ方については、あまり知られていない魚なので、これと言った特別の方法は見つかりません。他のアジ科の魚と比べると身が柔らかく白くにごって透明感がないそうですが、刺身にすると味はよくて旨味、甘みとも充分にあるそうです。また煮つけや塩焼きも上々とのことです。
この他にも、粕漬け、タマリ漬けなどにして食べる方もあるようです。
尚、寿司で食べることについて、「市場魚貝類図鑑」の中で下記のように記述されています。
『晩秋の沼津魚市場、巻き網船が入港してきている。大量のアカカマス、ゴマサバ、さごし(サワラ)、マルソウダ。カマスは値がつくから今日は大漁だ! なんて、ふと選別台の下を見るとアイブリが落ちている。
「もらっていいかな」と言うと、「こっちにもあるから」と2本、3本。「うまいだらけんど、競りに出しても値がつかないだら」と船から声がかかる。それを持ち帰ってすぐ「市場寿司 たか」へ。
「まるでカンパチの子みたいだね」。お卸し始めると「あれー? 身の色が違うぞ。メダイに似てる」。たかさん久しぶりに魚らしい魚でちょっと喜んでいるみたいだ。
そして2かん。これが「平凡だけど、味のいい握り」なのである。まさにメダイの握りに近い。メダイと違うのは、ほんの微かに酸味があって、でもそれを補うように甘味も感じられる。
「オレはこれ好きだね」、たかさん、寿司ネタとして気に入ったようだ。「また沼津に行ったらたのむよ」。』
ところで、タイ料理では、アイブリをよく食べているようですよ。下記のように紹介されていました。
(「Thai Food & Restarurants Guidehttp」 より)
『アイブリの醤油蒸し
イシモチに似たこの魚は、英語料理名では『Cotton Fish』と呼ばれ、タイでは食材としてよく使われます。白身の魚で、脂ののりはさほど良くなさそうなので、こうした蒸し煮にするよりも、揚げ魚(トーッ・ラーッ・プリックもしくはトーッ・サームロットなどのしっかりしたソース掛け)にした方が良いような気がします。タイ人って揚げ魚が大好きなんですよね。』

2009年06月11日
魚名:アイブリ


大きさ:70cm
学名:Seriolina nigrofasciata 英名:Black-banded amberjack
地方名:シホノオバサン、ハマチ
脊椎動物門?硬骨魚綱?スズキ目?アジ科
分布:南日本、インド・西太平洋
私は、この魚の名前を知ったのは初めてです。釣ったことも、食べたこともありませんので、一体どんな魚のか興味があり、ここに取り上げました。取り敢えず、調べたところを紹介します。
<特徴>
体形はカンパチ、模様はブリモドキに似ている。南日本、暖流の影響の強い地域によく見られる。幼魚では斜めに走る横縞が目立つが大きくなると消えてしまう。
定置網、巻き網などでぽつんと1匹から数匹とれることが多く、どうも群れを作らないようだ。
関東の市場では入り会い(数種類の魚を1箱に入れて出荷する)でまれに見ることが出来る。産地では地元用に出回るもので、まとまらないために出荷できないことが多いためか値段がつかないか、非常に安い。
当然、市場での値段も安いので、「うまい魚」であることがわかっていればお買い得。産地でもある程度の大きさで、まとまれば出荷して欲しい。(「市場魚貝類図鑑」 http://www.zukan-bouz.com/aji/tumuburi/aiburi.html より)
