魚名:オオセ
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「デジタルお魚図鑑」より
大きさ:1m
学名:Orectolobus japonicus 英名:Fringe shark
地方名:キリノトブカ カメザメ オニウチノクリ カキノコロモ トラ ドジョウザメ トラブカ マムシワニ
脊椎動物門-軟骨魚綱-テンジクザメ目-テンジクザメ科
分布:能登半島、房総半島から南西諸島から南・東シナ海を経てフィリピン
<特徴>
平たい大きな頭部に、大きな口が開き、細長い犬歯状の歯がある。上顎の縁辺には5~8本の扁平な皮質突起があり、前から見るとまばらにヒゲを生やしているような、ユーモラスな顔つきをしている。背びれの後縁はまっすぐ、またはいくぶん湾入する。浅海にすみ、夜行性で、主に魚類を補食する。 胎生で約1年の妊娠期間を経て、約30尾の子供を生む。 地域によってさまざまな呼び名がある。西日本では食用にする。
(
「デジタルお魚図鑑」より)
<オオセの名前の由来>
1.オオセ(和名):大瀬(オオセ)説
オオセは、本種が大きな浅瀬の藻場などに生息するサメで、海藻が茂る海底に身を 潜め、口周辺の肉質状突起に誘われて近づく小魚を食べたりするさまより呼名された ものではなかろうか。 英名のFringe sharkはふさ飾りのあるサメ、Japanese carpet sharkは、日本産の カーペットサメの意で、ともにその外観より呼ばれたものであろう。
2.オニウチノクリ :鬼打鮫(オニウチノクリ)説
オニウチノクリは、オニのように恐ろしい恰好をしたサメの意味で呼名されたもの ではなかろうか。ウチは語調を整えたり強調する接頭語、ノクリは小型サメ類の 共通呼名であろう。
3.カキノコロモ :牡蠣衣(カキノコロモ)説
カキノコロモは、我々が常食しているカキの外殻に、本種の外観が似ているとして 呼名されたものではなかろうか。カキは、イタボガキ科の二枚貝の総称で、貝殻には やや不規則な汚れたような斑紋があり、海底の岩石と見分けがつきにくいが、灰色がかった 肉は美味である。
4.カメザメ :亀鮫(カメザメ)説
カメザメは、本種の頭部の形状や背面部の文様が、爬虫類のカメに似ているとして呼名 されたものではなかろうか。 この呼名について、榮川(1982)は「ドチザメは、頭部の形状がスッポンの頭部に似ている ためスッポン鮫の意で呼ぶのであろう。物類称呼やその他の文献によると、中部地方では、スッポンを ドチ・トチと呼んでいた。東京でオオセを亀鮫と呼ぶのと同例であろう」と述べている。
5.キリノトブカ :桐薹鱶(キリノトブカ)説
キリノトブカは、本種の体表にある文様が、キリノトに似ている として呼名されたものではなかろうか。キリノトは桐薹の意味で、桐の花や葉でかたどった紋の ことであろう。桐薹は桐の紋ともいわれており、菊の紋と共に皇室の紋章とされ、神紋にも用いられて いる。
6.ドヂヨウザメ :泥鰌鮫(ドヂヨウザメ)説
ドヂヨウザメは、本種の頭部に皮質突起が多数あることより、その外観を口周辺に5対の口髭 があるドヂョウ科の淡水魚に似ているとしての呼名ではなかろうか。
7.トラブカ、トラ :虎鱶(トラブカ)説
トラブカは、本種の体表面が褐色で、そこに多数の暗色横帯と白色斑紋があることより呼名 されたものではなかろうか。 浅海に生息し体表に斑紋のある小型サメは、このように呼ばれることが多い。
8.マムシワニ :蝮鰐(マムシワニ)説
マムシワニは、本種の体表が褐色で、そこに多数の暗色横帯と白色斑紋があること 口がほぼ体の前端に開口し幅広いこと、見た目はおとなしそうだが、性質は獰猛である ことなどを、爬虫類のマムシに似ているとして呼名されたものではなかろうか。
(
「魚名の由来(テンジクザメ科Ⅱ)」)
<オオセの動画>
1.
オオセの正面顔@神子元
2.
サメ共食い
3.
バイロンベイのオオセ
4.
テンジクザメ目「オオセ」
5.
オオセ
☆ 動かない・・・隠れたいサメ、オオセ
☆ オオセの切手
☆ 珍しいサメ「オオセ」入館
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