魚名:イボダンゴ

きーさん

2009年09月02日 07:14

さかな、サカナ、魚!

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アンチエイジングプログラム~ザファーム~


「デジタルお魚図鑑」より


大きさ:13cm

学名:Eumicrotremus orbis  英名:Pacific spiny lumpsucker

脊椎動物門-硬骨魚綱-カサゴ目-ダンゴウオ科

分布:北海道の太平洋沿岸~アメリカ西岸ワシントン州



<特徴>

体は球形。全身は多くの骨質のこぶ状突起におおわれる。第1背びれは高く、多くのこぶ状突起がある。頭部の両眼間隔域の骨質突起は4列。水深150m~500m付近に生息する。食用とはしない。

魚なのに泳ぎは下手で、左右の腹ビレが合体して吸盤になっていて、この吸盤を利用して、いろんなところにぺったんぴったん張り付いている。



この珍しい魚に付いては、「岩手の海に現れた珍しい魚」で下記のように簡単に説明されていました。


『体は球形で、ひれが小さい。体中が眼と同じくらいの大きさの山形のこぶ状突起でおおわれる。第1背びれも小さなこぶ状の突起でおおわれる。腹びれは変形して大きな丸い吸盤となっている。

冷たい水を好み、北海道からアメリカ北部西海岸に至る北太平洋に広く分布します。岩手県周辺では水の冷たい春先にごくまれに現れる程度と考えられます。

小型で食べられそうな部分も少なく、食用とはなっていません。あまり泳ぐのを得意としておらず、普段は腹びれの変化した大きな吸盤で岩などにはりついて休んでいます。

この仲間はいずれも体が球形で「だんご」の様であることから、ダンゴウオという名前がつけられています。この種とごく近い仲間に、「コンペイトウ」という種がいます。外見はイボダンゴとよく似ていますが、もう少し小さなこぶ状突起がたくさん体をおおっています。この様な姿が、我々の世代には懐かしい駄菓子の一種「こんぺいとう」を連想させることから、この様な和名が与えられています。』



イボダンゴの行動様式の一部について、「流氷の海・羅臼の生き物たち」で下記のような記述がありあります。


『まずはイボダンゴ、大きさはゴルフボールほどの魚である。腹鰭が吸盤のようになっており、どこにでも吸い付くことができる。接岸した流氷の割れ目から薄暗い海底に潜り込んでいくと、水深8メートルほどの切り立った崖の中腹に、イボダンゴの雄が卵を守っていた。

イボダンゴの産卵行動らしきものを、以前に一度だけ見かけたことがある。水深30メートル近くの岩場の海底で、雌雄2匹が細かく動きながら寄り添うようにしていたのだ。撮影用のライトを当てると、勢いをそがれたのか、2匹は離れてしまった。

せっかくのラブラブムードをこわす無粋な役を演じてしまったが、この魚、雌が雄と寄り添って卵を海底に産み付け、卵が孵化するまで雄が見張りをして守るという生態をもっているのだ。崖の中腹に産み付けられた卵を守っていた雄のイボダンゴ君もカメラを持って近づいてきた私にひるむことなく、鋭い目線を四方に放ちながら卵を守り通していた。

しかしこの雄イボダンゴ、撮影してから数日後に大きな流氷の固まりが接岸し、守っていた卵塊は氷に削り取られてしまったそうだ。流氷の海底は我々人間に対してだけでなく、そこに棲む生物すべてにとって厳しい環境なのだと教えられた。 』




<イボダンゴの可愛らしい動画>

1.Pacific Spiny Lumpsucker

2.Lumpsucker2




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